アニメ「 虚構推理 」 感想


はじめに

ここでは、アニメ「虚構推理」を視聴した感想についてまとめる。

ネタバレ有



虚構推理について


感想

 dアニメストアで一覧を眺めていたら、虚構推理を見つけたので見てみた。 虚構推理は「恋愛×伝奇×ミステリ」作品。 桜川九朗と岩永琴子の恋愛要素、妖怪・幽霊・怪奇などの伝奇要素、そして虚構を駆使して謎を解いていくミステリ要素がある。

 まず、何よりも琴子がかわいい。 杖をついて歩いてくる登場シーンから何か色々ありそうだなと思わせ、 実際に色々複雑な要素を持つ琴子。 片目片足を失って知恵の神になり、頭はいいが、 決して完璧ではなく失敗もする。 強気なところもありながら、優しさも併せ持ち、ミステリアスな部分もあるバランスの良いヒロインだった。

 そんな琴子と、琴子が一目ぼれした九朗との恋愛模様や掛け合いが面白い。 九朗も複雑な過去を持つ人物であり、不死身と未来予知の能力を持っている。 知恵の神である琴子と強力な能力を持つ九朗は似たような境遇にあり、自然と協力関係的な立場となる。 そういった特別な人物たちの関係性というのは、漫画やアニメではベターではあるが、やっぱり面白い。

 この虚構推理において、一話目は完璧だと思う。 二人が二年ぶりに出会うシーンから始まり、 世界観の説明、二人の人物像の説明など、 本当に無駄がなく進んでいく。 琴子の可愛さや、九朗のカッコよさなども十分に伝わってきた。 一話目だけでも見て損はないと思う。

 また、この作品のテーマの一つとして、虚構を駆使して謎を解くというものがあり、それ自体斬新であるが、 さらに、妖怪や幽霊、怪奇などが登場し、何が本当で何が作り話なのか、分からなくなりそうになる設定も面白い。 西尾維新物語シリーズに近いものを感じるが、こちらはミステリ要素に特化している。

 一つ残念だったことは、 三話目から長編パートに入ってしまったこと。 一話目、二話目~三話目途中までは、短編パートが続いたので、 一話か二話ごとに話が完結していくのかと思っていた。 ミステリ作品ではそういった一話や二話完結の短編パートが主流だと思う。 しかし、アニメ「虚構推理」では三話目から長編パートに入り、 そこまで大きく話が動かない期間が続く。 虚構を駆使した謎解きも12話の中で2回ほどしか行われないため、 「虚構推理」という設定自体があまり活用されず、少しもったいない気もした。 原作がどうなっているのか分からないので、あまりはっきりしたことは言えないが、 一・二話完結が続いていってくれたら良かったなという感想を持った。

 結論として、残念なところもあるといえばあるが、 琴子が可愛いということだけでも見る価値はあるかなと思う。 12話くらいならばサクッと見れると思うので(本当か?)、 暇があって他に見たい作品がない人におすすめする。

第1話 一眼一足

第1話 一眼一足

  • メディア: Prime Video


おわりに

 アニメ「虚構推理」を視聴した感想についてまとめた。

 琴子がかわいい作品だった。


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