黒てんこのお便りコーナー第5回(2021/01/21)

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*これはユーモア記事です。この記事内には嘘が紛れています。 また、誰かを傷つけたり貶めたりするような意図はございません。 予めご了承ください。


はじめに

記念すべき「黒てんこのお便りコーナー」第5回です。

「黒てんこのお便りコーナー」とは、皆さまからいただいたお便りに、 私がひたすら返事を書いていくというコーナーです。

今回は2021年01月16日~2021年01月20日の間に届いた10通のお便りに返事を書きました。 お便りを投稿してくださった皆さまありがとうございました。 今回も力作ばかりだぜ!!



1通目:キャットフードさん

お便り

たまにバーチャルYouTuberの方は歌枠をしますよね。

それで歌のリクエストが出来たらいいですよね、まぁ許可とかが必要だと思うのでリクエスト制度をとる所って少ないとは思いますけど。

それで剣持刀也さんに歌って欲しい曲があって、打首獄門同好会のTAVEMONO NO URAMIとか、関ジャニのプリンとかやってほしいですね。

まぁ、絶対歌わないと思いますけどね、甲子園とかだいさんじとかでめちゃくちゃ弄られてましたし、僕プリンって。

それと力一とギバラにはヨッシーストーリーのジャングルヨッシーフィーバーって曲があっているとおもうんですよ、歌枠として歌うような歌では無いですし、歌詞といえるような歌詞がないやつですけどね、まぁ64のゲームミュージックには歌詞付きのって多分ないんじゃないかなぁって思ってますよ。

聞いてみたらあ〜なんか力一歌ってそうだしギバラも居そうだなぁって感じしますからね。

確か4面の一部ステージとかに流れてますよ、巨大プクプクのいるステージとかね。


返事

キャットフードさん、いつもお便りありがとうございます。 このお便りコーナーは半分くらいキャットフードさんに支えられて運営できているといっても過言ではありません。 ありがと~うごっざいますっ!。

私はバーチャルYouTuberの方の歌枠、結構聞いてますね。 歌枠をやっている方がいたら誰であろうととりあえず視聴してみるくらいには好きです。 そしてその方が私の好きな曲を歌っていたり、 素敵な歌声をしていたりしたら、 そのまま流し聞きしています。 歌っていいですよね。音楽って素敵ですよね。

たまに歌のリクエストを受け付けている方もいますね。 めちゃくちゃたまにですけど。 私は「ジョー・力一の深夜32時」に曲のリクエストを書いたふつおたを何回か送っているのですが、 一度も採用されたことはありません。 やっぱり音楽は権利関係で難しいですよね。 あんなに面白いふつおたが採用されないなんて残念です……(泣)。

打首獄門同好会の「TAVEMONO NO URAMI」聞きました。 カッコいい曲ですね。 「日本の米は世界一」や「布団の中から出たくない」などとはまた違った雰囲気の曲でした。 ぜひ剣持刀也さんに歌ってほしいですね。 噂によると剣持刀也さんはプリンが大好きらしいですからね。 「僕プリン」という名言もあるとかないとか。

僕プリン! 僕プリン! ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、僕プリン!!(ラジオジングル風)

64のゲームミュージックは全体的に怖いイメージがあります。 というか音楽というよりもゲーム自体が不気味な感じありますよね。 解像度が低いせいでしょうか。

ヨッシーストーリーをやったことがなくて「ジャングルヨッシーフィーバー」がどんな曲なのか知らなかったのですが、だいたい予想はできます。 おそらく「ウウッウウッウウウハッ! ぺろりーんちょ、でっていう、ハッ!」みたいなやつですよね。 大丈夫です。イメージできました。 力一さん好きそうですね。 もうすでにどこかでやっているかもしれません。 ギバラさんもサルやゴリラなどジャングル生物の物真似が上手なので、 好きかもしれません。 力一さんとギバラさんの共演、楽しみです!

キャットフードさん、どこかで力一さんとギバラさんに 「ジャングルヨッシーフィーバー」のリクエストしてください。 私は楽しみに待ってます。 ヨッシーストーリーやりたいなあ。 ポケモンスタジアム好きだったなあ。


2通目:キャットフードさん

お便り

昔考えたシナリオがあって、そのシナリオを成瀬鳴さんのやっている声劇企画の台本としてpixivの方に送った事があります。

ただ、多少マイルドにしてしまったので、ここでそれを書ければと思います。

コーヒーメーカーでコーヒーを作る描写が入る

貧乏大学生が飲食店の相席みたいな感覚で見ず知らずの人と同居生活をすることに、その人はずっと押し入れに入っている。

このままだとめちゃくちゃ気まずくてまずいと思って何とか仲良くしようとするけどそれが裏目に出る、悪意がなくとも多少の怪我を押し入れの人がすることになったりする。

そしてある時イチゴをあげた、いちごスプーンとかと一緒に渡してしばらくして押し入れを開けたらスプーンで潰されたイチゴが。

ここでコーヒーメーカーを片付ける描写が入る。

すると、イチゴとかが消えて目の前にはぐちゃぐちゃな死体が。

そう、今までの事故的なことは全て故意でしたこと、この世界はフィルターを通してマイルドな姿で見えていた。

(コーヒーの描写 が入った理由は、コーヒーメーカーからコーヒーフィルターを取り除く工程があるから、この世界のフィルターはコーヒーフィルターだった)

こういう感じのやつなんですけど、どうですか?

最初はゲームとかにしようかなーとか考えていて、この終わり方をした後に恨みつらみが書かれているメモ帳が増えるとかも考えていました。


返事

キャットフードさん、お便りありがとうございます。

キャットフードさんシナリオ書いてたんですね。 しかもめちゃくちゃしっかりとしたシナリオ。 このまま小説書いたら普通に売れそうです。 声劇企画の台本も読んでみたいですね。

私は小説書いているんですが、 まだまだ薄っぺらい内容のものしか書けていないです。 だから今、キャットフードさんのシナリオを読んで、 純粋に「すげー!」と思いました。 これはめちゃくちゃ良いシナリオです。 このまま小説に仕上げてどこかしらの賞に応募してほしいです。 賞獲れると思います。 いや、絶対に獲れます!!

作品の内容はミステリーというかホラーというか、 不思議な世界観ですね。 風邪をひいているときに見る夢のような雰囲気があります。 そもそも押し入れに人が入っている状態を甘んじて受け入れているところが面白いですね。 どういった流れで同居することになったのかが気になりました。

やっぱりあれですか。 出会い系ですか。 流行っていますからね出会い系。 「押し入れに泊めてくれる人募集中~」みたいな見出しにつられて、 泊めることになったのでしょうね。 そして、いつの間にかイチゴジャムになってしまったと。 やっぱり面白いですね。 本当に冗談抜きで面白いと思います。

あと、ゲームにしようというアイディア凄いですね。 ゲームにする場合はテキストゲーム(ノベルゲーム)みたいなものでしょうか。 あの、あれです。「かまいたちの夜」のようなゲーム。 かまいたちの夜の雰囲気好きなんです。 キャットフードさんのシナリオ、 ゲームになっても面白そうですね。 楽しみにしてます。


3通目:スパルタさん

お便り

シンプルに好きな食べ物を教えてください


返事

スパルタさん、お便りありがとうございます。

これってもしかしてですけど、 愛の告白ってやつですか?

好きな食べ物を訊くってことは、 私にその食べ物を振舞いたいということですよね。 それはつまり、私の胃袋を掴みたいということに他ならないと思います。 どうするつもりですか?  私の胃袋を掴んでどうするつもりなんですか?  結婚を前提にお付き合いしようとしてるんじゃないですか?

残念ですがその告白にはお受けできません。 申し訳ありまて~ん。

私には心に決めた相手がいるのです。

アンパンマンです。

小さい頃から私はアンパンマンを見続けてきました。 アンパンマンと一緒に生きて、アンパンマンと一緒に考えてきました。 私の心の中にはアンパンマンがいつでも存在しています。 そしていつしか、私はアンパンマンと一緒に暮らすようになりました。

アンパンマンはいつも笑顔で私を抱きしめてくれます。

「大丈夫だよ。僕、アンパンマン!」

「そう。あなたはアンパンマン!」

「僕、アンパンマン!!」

「そう! あなたはアンパンマン!!」

「アンパンマン!!」

「アンパンマン!!」

「「アンパンマン!!」」

「「アンパンマン!!」」

ということで私の好きな食べ物はあんパンです。 あんパン美味しいですよね。 ね?


4通目:キャットフードさん

お便り

この間詩子お姉さんが、トークアプリみたいな恋愛ゲームでBLな展開にしようとしていましたね。

そういう感じのゲームで、BLでは無いんですが、ノーマルな感じのやつですよ、18禁のやつですけど。

それで、そういうゲームでトークの流れで趣味について聞かれることがあるんですよ。

それで、思いついたのが、お便り職人としてお便りを送るのが趣味と答えて、しばらくお便りの話をし続けたら、やがて向こう側からお便りのアイデアをくれるんじゃないかということです。

それで、向こう側は恐らくAIだと思うのですが、AIの考えた嘘ニュースは果たして採用されるのか!?という事を思いつきました。

もし、本当にAIが考えた嘘ニュースを送ったとしたら採用されると思いますか?


返事

キャットフードさん、お便りありがとうございます。

私は普段、詩子お姉さんの配信はあまり見ていなかったのですが、 「ときめき彼氏」配信めちゃくちゃ面白かったです。 詩子お姉さんが返信に悩みながらも爆速で文字を入力していくのが個人的にツボでした。

それで、相手ってAI何なんでしょうか?

現在のAIはあれほど会話の内容を理解して返事が書けるのか気になりました。 文章を自動生成可能なAIには結構興味を持っています。

コメント欄を読んでみると、トークに返事を書くアルバイトみたいなものが密かに募集されているという話がありました。 実際に調べてみないと分かりませんが、色々と面白そうですね。 ちょっとやってみたいなあと思ってます。 テンプレートの文章を使いながら会話してるのかな?  本当にAIだったらかなりすごいですね。

それで本題の「AIが考えた嘘ニュースは採用されるのか」ですが、 私は採用されると思います。

現在のAIは短い文章くらいならばかなり高い精度で生成することができるようです。 「面白い文章」をAIで生成するという研究を行っている人の話も聞いたことがあります。 また、調べてみると、いわゆる大喜利ができるAIみたいなものがすでに存在していて、 結構面白い大喜利をやっていました。 そういったAIならば嘘ニュースで採用されるレベルの大喜利も生み出せると私は信じています。

ということでキャットフードさん、 嘘ニュースを自動生成するAIを作りましょう。 このAIさえ完成すれば嘘ニュース界隈を牛耳ることもできるはずです。

嘘ニュースの天下、獲りましょう!!


5通目:鳥乙さん

お便り

起承転結の起と承の違いがよく分かりません助けてください


返事

鳥乙さん、お便りありがとうございます。

起承転結の質問ということは、リレー小説に関する話題ですね。 「ジョー・力一の深夜32時」でまさかのリレー小説企画の第2弾!  私はかなり驚きました。 なぜかというと、第1弾から1年くらいは時間を空けるのかなと勝手に思っていたからです。 思った以上に早く第2弾がきて驚き過ぎて目が飛び出ました。 それにしてもリレー小説は楽しいですね。 第3弾も早くやってほしいです。

さて、それでは本題の起承転結についてです。 正直私も「起承転結って何となくこんな感じだよな~」くらいの理解しかありません。 それでも「小説の書き方」みたいな本をいくつか読んでいて少しだけ知識はあるので、 ここでは起承転結の説明に挑戦してみることにします!

私が持っている「起承転結」のイメージはこれです!!

  • 起:土台を作る
  • 承:土台の上に家を建てる
  • 転:家をぶっ壊す
  • 結:代わりに城を建てる

どうですか。伝わりましたでしょうか。 おそらく伝わっていないと思います。 そんな気はしていました。 こんな説明では何も伝わらない!!  私のバカ!! 大バカ!!  しかもたぶんこのイメージだと違う気がするし。

ということで起承転結のイメージを、 私の考えに基づいて説明してみます。 あくまでも私の考えです。 間違ってても怒んないでね。

  • 「起」は物語の説明パートです。主人公がどんな人物で、何をしようとしているのかを読者に説明します。
  • 「承」は物語を膨らませていくパートです。「起」で説明された登場人物や事件・出来事を実際に動かしていきます。
  • 「転」は主人公が劣勢から優勢に転じるパートです。「承」ではピンチ続きだった主人公が新しい何かを手に入れてピンチをチャンスに変えます。
  • 「結」は物語を終わらせるパートです。大きく広げた物語を完結させます。

「起」と「承」の違いは、「起」は準備の段階、「承」が実際に物語が動いていく段階ということになると私は考えています。 また一般的に「承」の段階では、主人公はうまくいかずに失敗します。 失敗しながらも新たな方法を模索して、「転」においてその失敗を克服します。 そして最後の「結」で主人公が目的を達成するのです!!  ああ、素晴らしい!! 素晴らし過ぎる!!  ブラボー!! ブラボ―!! 


6通目:白滝さん

お便り

腰が痛い。腰どころか全身、主に節々が痛い。先日には祖父の誕生日があり、祖父とはちょうど五十年の歳の差になったのだが、

明らかにその五十年を先取りしている。

筋肉痛は二日、三日遅れでやってくる。

膝を曲げると痛い。

立ちくらみが頻繁に起こる。

緑茶はうまい。ポテチより煎餅。

これはもう老人と言って差し支えない域だ。

昨年、S氏のラジオ(SのTP)でゲストとして出演した際に、M氏から腰の痛みについてのお便りをもらい、

パーソナリティ一同で「整体に行け」という結論を出したが、とうとう自分にも回ってきたようだ。まだ酒も飲めないのにもう整体デビューかと戦々恐々している。

湿布で誤魔化すか、整体で直すか。

盲腸と同じタイプの選択肢を迫られている。


返事

白滝さん、お便りありがとうございます。

整体にいくかどうか悩んでいるようですね。 まだ若いのに体が弱り始めていると。 私も歳を取るたびに体のいたるところが痛くなってきました。 その気持ち分かりますよ。

しかし、白滝さんのお便りに一つ気になる点があります。

それはこれです。

「立ちくらみが頻繁に起こる。」

これはかなり危険なのではないかと心配になりました。 体の節々が痛かったり、筋肉痛が遅れてやってくるというのは、 私も経験しているので「大変だよね~」くらいの気持ちで読んでいました。 しかし、「立ちくらみが頻繁に起こる」はなかなか重大な体調不良だと考えられます。

本当に立ちくらみが酷いならば、 整体に行く前に病院で診察を受けたほうが良さそうだなと思いました。 それに一通り病院で検査を受けたら、色々と改善するかもしれません。

あと、白滝さん結構お若いんですね。 お酒が飲めない歳ということは20歳未満ということですか。 それとも20歳は過ぎているけどお酒にはまだ触れていないということでしょうか。 どちらにしてもお若いことには変わりないです。 若いうちから体に気を付けておいたほうが、 歳を取ってからも安心できるらしいです。 お体にはお気をつけて。

それではまたのお便りをお待ちしております~。

最後に。

S氏のラジオ(SのTP)、白滝さんが出演した回、リアタイしてました。 とても面白かったです。 白滝さんはまたラジオに出演するのでしょうか。 そのときはまた楽しく拝聴させていただきます。


7通目:さかた屑羊羹さん

お便り

突然ですが、先日、「もうないけいたい」から電話がかかってきたんですよ。

そうスマホに表示されたんです。

でも、どう考えても心当たりがない。そもそも、「もう無い携帯」って?

ふと、去年の6月に亡くなった叔父の携帯電話をもらっていたのを思い出して、「そういうことなのかな」と思いました。

しばらくそのままにしていると、お母さんが、「わたしが出るよ」と言ってきました。叔父と仲が良かった母ですから、その表情は明るかった。

私は言われるまま私の携帯を母に預け、「こんなことあるんだなあ」と思いました。

何分かして母が戻ってきて、携帯を返してくれました。すると、「エアコンつけてもいいって」と言い出しました。

「え?エアコン?」

何のことかわからずにいると、

「大家さんに聞いてみるって言ったでしょ」

と母が言いました。

そうなのです。

大家さんの名前は、毛内というのです。

長文失礼しました。


返事

さかた屑羊羹さん、お便りありがとうございます。

「毛内」は珍しい苗字ですね。 たしかに、ひらがなの「もうない」から「毛内」を連想するのは難しそう…… 簡単に調べてみたところ全国に1000人程度しかいない苗字らしいです。 めちゃくちゃ珍しい!

珍しい苗字って覚えられやすい人は覚えられやすいのですが、 難し過ぎる苗字だと逆に覚えてもらえないみたいなことありますよね。

そして亡くなった叔父からの電話。 霊界から電話がかかってくるというような作品もたしかありましたよね。 私の場合は怖くて電話に出られないと思います(悪い意味ではないです)。

電話に出ることがそもそも苦手で、それに加えて怖い話系も苦手なのです。 そのため叔父と仲が良かったとしても、「ええ!? なんで電話かけられんの!?」とビックリして、 慌ててスマホを投げ捨てるかもしれません。

亡くなった人と電話ができたらどんな感じになるんでしょうか。 死は突然に訪れると言いますから、 亡くなった方にはやり残したことがたくさんあるんじゃないかと思います。 だから、「金魚にエサやっといてくれ」とか、「あの人にお礼を伝えといてな」とか、 やり残したことをたくさん託されたりするんですかね。

一度くらいなら電話してみてもいいかもなあと、思わなくてもないです。 怖いものは怖いですけど。


8通目:青鯖さん

お便り

焼き場の和室でジジイふたりが寝転がってら。


返事

青鯖さん、お便りありがとうございます。

焼き場とは火葬場のことですよね。 そういう呼び方があることを初めて知りました。 火葬場は数えるほどしか行ったことがありませんが、 あそこは独特な雰囲気がありますよね。 当然といえば当然かもしれませんが、 不思議といえば不思議です。

焼き場の和室は静かですよね。 親戚一同が集まって、 久しぶりに会った人などもいて、 小声で話したりなんかして。 寝る場所としてはもってこいかもしれません。 (寝ている人見た事あるかな?)

ジジイだって寝っ転がりたくなりますよね。しかも二人。 二人のジジイが寝っ転がることだって往々にしてあります。

二人のジジイは仰向けに寝っ転がって話をしていました。

「あいつもついにいっちまったか」

「先月はあんなに元気だったのにね。突然だったよ」

「そういやさ。俺たちタイムカプセル埋めただろ」

「それは去年掘りだしたよ」

「そうだっけ? 忘れちまった」

「おいおい。お前さんもいく気かい」

「もうそろそろかもな。でもあいつが向こうで待っていてくれるなら安心できる」

「ふん。そうかい」

そのとき、襖が勢いよく開きました。

「おいお前ら。俺が死んだみたいな会話しているんじゃねえ」

「え!? どうして!?」

そこには死んだはずの三人目のジジイがいました。

「なぜ生きている!?」

二人のジジイは驚きを隠せません。

「俺は悪魔と契約して命を二つに増やしていたのさ」

「悪魔と契約!? それは禁忌の術だぞ!!」

「死ぬよりは禁忌を犯したほうがましさ」

「許されんぞ! お前はここで止める!」

「やってみな!!」

二人のジジイと新しくきたジジイの闘いが始まります。

ファイト!!


9通目:手相とアロマさん

お便り

黒てんこさん、こんにちわ。

先輩なんて呼ばないで、小説書き仲間と呼んでほしい手相とアロマです。

さて、今回も小説にちなんだお悩みを聞いて頂けると幸いです。

実は、私は演劇をかじっていた時代がありまして、台本制作に力を入れていた過去があるのです。その際、人のセリフで展開される劇とセリフ以外の文で展開される小説のギャップに頭を抱える事がしばしば、ございました。

大学時代は、論文などのプロットの決まった作り話に、今は、仕事でお堅い長文メール。生活様式の変化と共に小説に必要な知識も変化しており、いざ、自由な小説を書こうとすると、どれを採用すれば 良いのかと、分からなくなってしまう事があるのです。

黒てんこさんは自分の語彙や知識、プロットの引き出しの整理をどのように行って、アウトプットをしているのでしょうか?

深く考えすぎる手相とアロマに、アドバイスを下さいますよう、お願い致します。


返事

手相とアロマさん、お便りありがとうございます。

演劇もやっていたんですね。 経験豊富そうな手相とアロマさん、羨ましい限りです。 台本制作をやっていたとなればそれはもうほとんどプロみたいなものですよ。 これからは先輩や小説書き仲間なんて呼べませんね。 「手相とアロマプロ」とお呼びしましょう。

それと、小説に関連した質問はとてもありがたいです。 質問にどう答えようかと考えることで、 私の頭の中も整理されていくような気がします。

演劇台本、論文、メール、手紙、俳句、エッセイ、日記などなど、小説以外にも文章で構成されるものは数多く存在しますよね。 そのため文章には様々な書き方があり、いざ小説を書こうと思ったとき、どの書き方が正解なのか分からず迷ってしまいます (迷うほど文章の書き方を知っているのかと聞かれたら困っちゃう……)。

小説の文章の書き方とは何か。 小説の文章に正解があるのか。 考えさせられますね。

森見登美彦が書いた「恋文の技術」という小説があります。 この小説の凄いところは、最初から最後まで手紙の内容だけで構成されていることです。 何十という手紙が繋がって一つの小説になっている、 このことから手紙の書き方でも小説が書けるということが分かります。

また、石田衣良のショートショート集「てのひらの迷路」の中に「コンプレックス」という作品があります。 この作品はすべて会話文だけで構成されています。 このことから、会話文だけでも小説が書けるのだと分かりました。

小説の書き方は想像以上に自由なのかなと思います。 文章の書き方に正解はなくて、好きに書いたらいいと考えられるかもしれません。

あと、私はプロット管理に「Googleドキュメント」を使用しています。 Googleドライブ(クラウド)上で管理できるため、 パソコンやスマホなど様々なデバイスからアクセスできてとても便利です。 本を読んだり映画を見たりなどした時に、頭に浮かんだアイディアをメモするのにもGoogleドキュメントは重宝します。 Googleドキュメントおすすめです!


10通目:雷おこし薫子さん

お便り

体に疲れが溜まって……ない!!


返事

良かったですね。

(自作自演お便り)


おわりに

以上で「黒てんこのお便りコーナー」第5回は終了です。 たくさんの素敵なお便りを投稿していただき、ありがとうございました。 楽しんでいただけたでしょうか。 またのお便りをお待ちしています。 お便り募集中~。

やはり10通だと、読者の方々にとっても、書く側にとっても、ちょうど良い分量になりそうです。 これからも10通でやっていこうと思います。 皆さまのお便りを心待ちにしています~。


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