はじめに
330円を払って、にじさんじの総合ファンクラブに加入してみたので、感想を書く。 総合ファンクラブに加入すると、イベントのチケットを一般より先に購入できたり、 会員限定のコンテンツを楽しんだりできる。 情報を提供してくれたペパロニぺッツァテべロンテベロンさん(Twtter ID : @peparonipattua)に感謝。
- はじめに
- ジョー・力一『朝泳ぐ人たち』
- ジョー・力一『アサシンストア』
- 伏見ガク『カッコいいものに憧れた結果(笑)』
- 伏見ガク『GWにピース!』
- 黛灰『【書いてみた】文章【黛 灰 / にじさんじ】』
- 黛灰『出不精が教えるコロナ禍でのGWの過ごし方』
- 北小路ヒスイ『矛盾して生きる』
- メリッサ・キンレンカ『デジタルデトックスは腐った味噌汁の味をしるのか』
- でびでび・でびる『クリームソーダ』
- 轟京子『fashion』
- 舞元啓介『舞元啓介というライバーの余暇の考え方』
- おわりに
ジョー・力一『朝泳ぐ人たち』
力一さんの書く文章はとても真面目である。 あれだけ奇抜な見た目をしたピエロなのにも関わらず、 文章からはその真面目さが滲み出ている。 個性が無い文章と言えば聞こえは悪いが、 文章を書く上で個性を出さないというのはとても難しいことだ。 力一さんが意識して書いているのかは分からない。 しかし、力一さんが真面目な性格をしていることは間違いないだろう。
そんな力一さんだが、タイトルに関しては個性を漲らせている。 YouTubeのメンバーシップで公開している小説のタイトルも個性的だ。 今回の『朝泳ぐ人たち』というタイトルも、おそらく時間をかけて考えたのだろう。 タイトルは作品の顔である。 だからこそ、力一さんはタイトルに時間をかける。 その点においても力一さんの真面目さがうかがい知れる。
内容についてはネタバレになってしまうので詳しくは書かないが、 日常のワンシーンを切り取った、とても力一さんらしいエピソードである。 ふつうの人間では見逃してしまうような事象を、 力一さんは忘れずに宝物のように大切に保管しておいたのだろう。 記憶力がいいのか、それともマメにメモをしているのか。
とにかく、力一さんの文章を読みたい方におすすめの作品である。 ライバーの方々の文章を読める機会というのはあまりないので、 ひとつひとつを大事にしていこう。 この作品が読めただけでも330円払った価値はあるだろう。 それに加えてチケットの先行抽選に応募できるのならば、文句なし。
ジョー・力一『アサシンストア』
この作品には驚いた。 たしかに力一さんらしい真面目な文章なのだが、 それと同時に、文章から、力一さんらしくない勢いというか凄みを感じたのだ。 本来の力一さんは一つ一つしっかりとレンガを積み重ねていくように文章を綴る。 そして、自分で作った橋を叩いて、その頑丈さを確かめることすらしている。 それが力一さんの文章である。 しかし、この『アサシンストア』では文章の頑丈さをいくらか無視して、 スピード感にステータスを割り振っているように感じた。 力一さんの新しい一面を垣間見た気分である。
それにしても力一さんは何気ない日常を文章に落とし込むのがうまい。 というか、文才のある人や喋りがうまい人というのはそういうものなのだ。 話の膨らませ方を知っている。 読者が何を読みたがっているのか、リスナーが何を聞きたがっているのか、本能的に察知できる。 自分が書きたいことを書く、自分が喋りたいことを喋る、わけではないのだ。 つまりは、力一さんにはセンスがある。 「センス」という言葉で片付けてしまうのは申し訳ないが、 実際のところ、センスがあるとしか説明できない。
力一さんには今すぐにでも個人ファンクラブを作ってもらって、 ひたすらに文章を書き続けてほしい。 一週間に一度くらいのペースでエッセイだったりショートショートだったりを公開してほしい。 力一さんの文章にはそれほどの価値が十分にある。 力一さんには文章で食べていけるだけの力がある。 そしていつか長編小説を書いてもらいたい。 力一さんの長編小説を読むまでは私は死ぬことができないだろう。
伏見ガク『カッコいいものに憧れた結果(笑)』
伏見さんの文章は初めて読んだ。 おそらく喋りたいことをそのまま文章にしたのだろう。 しかし、そこにはたしかに文才が存在した。 文才、文章の才能である。 正直な話、内容自体はそこまでおもしろいものではない。 だが、伏見さんの文章を介すると、なぜかおもしろく感じてしまう。 これはきっと伏見さんの才能によるものであろう。 小さな出来事を、人に読ませるために大きくする方法を伏見さんは知っている。 話の膨らませ方を知っている。 私にもこっそり教えてほしい。 その真髄を。
伏見さんの文章は淀みなくブレることなく綴られていて、すんなりと私の頭の中に入ってきた。 文章を書き慣れているわけではないようだが、読者が何を読みたがっているのかを理解している書き方をしている。 おそらく頭が良いのだろう。もしくは喋りが達者で、その延長で文章を書いているのだろう。 とにかく、伏見さんには読者を引き込むことができる文章の才能がある。 この作品は、伏見さんを好きな人はもちろんのこと、あまり伏見さんを知らない人にも読んでほしい。 伏見さんのエッセイ集が出てたら絶対に買う。 にじさんじ公式でエッセイ集が出たら嬉しい。
伏見ガク『GWにピース!』
やはり伏見さんの文章は良い。 伏見さんの文章からでしか摂取できない栄養素がたしかに存在する。 喋るように書くエッセイにおいて最高峰の文章である。 エッセイストとしてもやっていけるのではないか。 伏見さんについてはパチンコ好きくらいしか情報がなく、配信もあまり観たことがないが、これからは追っかけてみようと思う。 おそらく、ただの大学生のお兄さんではない。 喋りも達者で、文才もあって、パチンコが好き。 そんな大学生はこの世界に存在しない。 つまり、伏見ガクとは唯一無二の究極的な存在なのである。
黛灰『【書いてみた】文章【黛 灰 / にじさんじ】』
おもしろい。 黛さんらしさが如実に表れているとても良い文章である。 黛さんも伏見さんと同じく喋るように書くタイプの書き方をしているが、 伏見さんとは違ってちゃんと頭を使って書いていることがうかがえる。 おそらく文章を書き慣れているのだろう。 しっかり笑えるポイントも作っているし、オチもしっかりつけている。 エッセイのお手本のような文章だ。 誰のコンテンツを読めばいいのか迷っている人がいたら、とりあえず黛さんの作品をおすすめする。 誰もがおもしろいと思える作品である。
黛灰『出不精が教えるコロナ禍でのGWの過ごし方』
ためになる。あと、私と趣味が同じ。嬉しい。
北小路ヒスイ『矛盾して生きる』
良い。
メリッサ・キンレンカ『デジタルデトックスは腐った味噌汁の味をしるのか』
分かる。
でびでび・でびる『クリームソーダ』
良い。
轟京子『fashion』
良い。
舞元啓介『舞元啓介というライバーの余暇の考え方』
真面目か。
おわりに
にじさんじの総合ファンクラブに加入して、ライバーの方々の文章を読んで、感想を書いた。 何かしらの参考になれば嬉しい。 また、おすすめのコンテンツなどがあれば、教えていただけると幸いである。 それでは、また。