はじめに
この記事では、アニメ「Re:CREATORS」を視聴した感想を書く。
ネタバレ有
Re:CREATORSについて
アニメやゲームからキャラクターが飛び出してくる作品。 どんなキャラクターでも出現するわけではなく、ある程度人気があるキャラクターのみ。 また、作品に新しい設定が追加されると、そのキャラクターにも影響する。 飛び出してきたキャラクターたちは、「世界を救う派」と「自分たちの世界を救う派」に分かれ戦うことになる。
感想
創作活動をしている人たちすべてに刺さりそうな作品。 自分が作った物語のキャラクターが実際に存在したらと考えない人はいないだろう(いるかも)。 誰もが考えそうな設定だが、これまでにこういった作品はなかった気がする。 設定がシンプルであるがゆえに、ストーリー展開が難しいだろうし。
キャラクタは、ファンタジー世界の剣士や魔法使い、スタンド使い、魔法少女、エロゲのヒロインなど様々。 こういった様々なジャンルのキャラクターが入り混じって戦っているという点もおもしろい。 ガチガチの巨大ロボットだったり、特殊能力持ちのキャラクターがいたりなど、 バトル向きなキャラクターとそうではないキャラクターがいて、 もし戦うならどうなるのだろうというちょっとメタ的な目線で興味深いところもある。 そういった異種格闘技的なところがこの作品の一番の見どころかもしれない。
作者と飛び出してきたキャラクターが普通に会話している状況もおもしろい。 「なぜ自分の世界がこんな状態なのか」と作者に詰め寄るシーンが度々あるが、 それはどちらにも言い分がある。 作者はもちろん物語を面白くするために悲惨な世界を描くこともあるし、 その物語の登場人物からするとそれはたまったものではない。 しかし、色々な考えのキャラクターがいて、 自分の世界を変えようとする者もいれば、そのままの世界を受け入れる者もいる。 そういったキャラクターたちのぶつかり合いもまたおもしろい。
主人公の水篠颯太は、この作品における重要な人物の一人だが、あまり主人公っぽくはない。 物語の中心的な人物ではある。敵キャラクターのボスと唯一関係性がある人物。 しかし、颯太は物語を大きく動かすようなことはなく、 物語の進行役くらいの立ち位置にいる。 こういった主人公は珍しいかなと思う(私の勉強不足かもしれない)。 Wikipediaによるとこういったキャラクターの役割を「狂言回し」と言うらしい。 勉強になった。
序盤では、私はてっきり颯太が作った物語のキャラクターが登場するのかと思っていた。 1話目ですでに、颯太が何かしら創作活動をしていることが示されていた。 しかし、それではさすがに安直過ぎるか。 私が思いつくような展開は誰でも思いつく。 それでは視聴者に驚きを与えられない。 そういうことだろう。
全体を通して、キャラクターが魅力的な作品だった。
おわりに
アニメ「Re:CREATORS」の感想を書いた。