アニメ映画「アシュラ」感想


はじめに

 ここでは、2012年公開のアニメ映画「アシュラ」の感想について書く。



アニメ情報


感想

 「アシュラ」は獣のように生きていたアシュラが人間になる話。 舞台は数百年前の日本。 災害や飢餓により人々の生活は苦しい。 そんな中で生まれた主人公アシュラは物心付く前に親を失い、 獣のように生きていた。 森で獣を狩り、時に人を襲って人肉を食べる。 そんなサバイバルを送っていたアシュラだったが、 あるときに人の優しさや考えに触れて、人間としての心を手に入れていく。

 まず最初に母親に捨てられるところから始まって驚いた。 この映画にはハッピーな要素はないかもしれないなとこの時点で思わされる。 そして実際、ハッピー要素はほとんどなかった。 さらに、序盤から人を襲い、人肉を食べる描写もある。 主人公アシュラの壮絶な人生の幕開けを感じた。

 ちなみに「アシュラ」は3DCGで作られた映画。 しかし、手書きのような表現の効果が取り入れられていて、 あまりCGであることは気にならなかった。 これが2012年の映画だということに少し驚いた。 最近のアニメーション映画と言われても分からないくらいしっかりと作られている。

 主人公アシュラの声優は野沢雅子さん。 ぴったりな配役だと思える。 アシュラは初め言葉を話すことができず唸り声だけ、 途中で少しずつ言葉を覚えていく。 野沢さんによってそのアシュラの成長が表現されていた。 また、アシュラが人の優しさに触れて得た感情、 そして悲しみがしっかり伝わってくる。


おわりに

 見て良かったと思える作品だった。


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